このような気持ちと言うのは、

一体どう処理すれば、良いのだろう?


(さて、今までのものが錯覚と言うのならば)


ひっくり返って寝転んで、色を変え、形を変え、

時を経て、それでも尚、くすぶり続ける感情は。

一体。何?


(そう。錯覚。紙に火についた火の如く)


しかし、そんなバカな。

そんな本当言うと、気持ち悪いと思うのにね。


(バラバラと砕け、跡、形も無く)


こんなにも、憤りを感じるのは、何故?

憤りの只中、ふと、疑問符。

慣れた者に、つい出てしまうルーズ。

特に、時間に関して。

誰にでもあることではないのか?

何故、そうも真剣に怒るのだ?


(怒りと言う感情は休ませていた。

ただ、見ていた。ただ、そこにいた)


昔、戯れでも口にすることすら、はばかれる

言葉を私は言った。

とても、不思議だ。

純粋がためか、正直が過ぎたのか、

単に後先のことを考えられなかったのか?

今となっては、口が避けても言えない。


(夜の道具としか考えてなかった。

それ以外の用途は、持ち合わせてなくて、

ほとんどつまらなかった。話は、合わず、

又、噛みあわず。

歩み寄り妥当な解決策を見つけようともせず。

それだけ)


何を求めて

何を期待して

何を、一体、何を?

突き詰めてみると、ひゅうと

胸ん中、風が吹きぬけてゆく。

それでも、気が付けば足は、

そちらに向かおうとして。


耳には、受話器が当てられて居る。

あまりにも、事実に即しているのが、

哀しくもおろかしいばかりだ。


大げさに哀しむわけでもなく、

先を思いはかなんで、絶望することも

なく、姿を思い浮かべ、

夢の世界へと没頭することも無く。


代わりに、一定の律動、

一定の量で沸き上げる

私には未だ解せない思い。


(一度に噴出させたがために、

ひと月もせぬ内に、尽きた)