すっごい切ないけど、それは現実だ。

今、こころにいるのは・・・。

あれをぶち壊したくない。


だから、我慢する。つまり、いっつも

そのひとのことを想ってしまうと言うことになる。

余計に辛い。


でも、いつかはって思ってしまう。


スミレの花の話を思い出す。


スミレは、いつも森を通りがかる

少女に恋焦がれてる。


でも。

スミレは故意的にではないが、

かわゆい彼女に踏み潰されてしまう。


なのに。

ああ、あのひとに殺されたのは本望だったと、

言って、息絶えた。


すごい複雑な話。

書いたひとって、自分の体験談を

童話にしたのかも知れない。


だとしたら、もっともっと切ない。


むかーし、まだ、誰とも付き合ったことのなかった

あたしも、当然に居て。


好きになっても、無茶苦茶なことは

しなかった。出来なかった。

何をどうしても、恥ずかしくて

仕方なかった。


そのひとと、束縛男と焼肉を

食べに行ったことがあったけど、

ろくろく食べれなかったことがあるくらい、

好きだった。


「何で、食べんと?食べりゃ、いいのに」


そう言われても、恥ずかしくて、

恥ずかしくて。


今や、そんな恥も外聞もなく、

ひとりでも焼肉屋さんに行っちゃう

あたしだったりする。


そういや、ケイくんともよく

焼肉を食べに行ったっけ。


で、帰りに、


「じゃあ、カラオケね」


「却下!」


いつも通りの会話。


一人では、帰りたくないので、

アパートへと向かうあたし。


あの町に帰ってしまいたい、かな???


でも、追い返されてしまいそう。


もう、終わったことだからと。


会いたい。

会えない。

会いたい。

会えない。

・・・・・・・。