yって、何て大人なんだろうと、

つくづく思いました。


例えば、


「友達がユリに辛い助言をするのは、

それだけ思ってくれてるって事の

表れだよ。でも、嫌々ながら

連絡しなくってもいいけど、

仲良くはしてほしいかな、俺的には」


彼女は、現実に生きているひと。

あたしは、ありときりぎりすみたいな

自己破滅型の人生に甘んじている。


yのことが気になってしょうがなかったのは、

本当のことだし、プロフィールに載せてあった、

yは、哀しげで切ない表情をしていて、

すっごく魅かれた。


恋人、にはなれなかったけど、

最高のダチ、別格のダチと

すっごく嬉しいことを

言ってくれた、貴重な友達。


でも。

あたしが何もかもダメにしてしまった。


それでも、yにメールを送ってしまう。


もう、お互い疲れるだけだから、

もう、辞めよう、この関係。


って、言われたけど、どうしても

yのことは、諦めきれない。


あの時は、かなりの動揺もあった上に、

指はかたかた震えて、何度も何十回もメールを

送ろうとしても、ミスばかりして、

終いには、yを傷つけるひどいメールを

送り、もう、ダメでしかないのかも

知れないと感じざるを得ない状況だった。


あまりにも哀しすぎて、yにはえらく迷惑をかけてしまった。


こんなこと、他人に平気で話しちゃいけないよね。


そんな愚かな行動にも、

全く気付いてなかった。


昔からのメール友達とも、

こちらからさよならを告げてしまい、

それでも、彼女は心配ですって、

言葉を残して、去って行かれてしまった。


もう、誰にも相談できない。

こんな孤独な程なら、

生まれてきたくもなかった。

お母さんには、悪いけど。


でも、yとの日々は楽しくって、

笑えて、悲しみも苦しみを半分以上、

背負ってくれた、恩人。


それに対して、あたしは何ひとつ、

お返しを出来ないで居る。


そして、図々しいことに、

センチメンタルに浸る大バカで、

どうしても、yに前みたいに、

メールだけでもいいから、

連絡したいと、我侭勝手なことを

のうのうとぬかす、とんでもない輩でしかない、

あたし。


でも、ボックスは閉められたのかどうか、

分からないけど、メールは帰ってこないから

メールは届いているらしい。


あたし専用のメールボックスだから、

yは、読めないのかも知れない。


何しろ、50件は送ってるから。


反して、yのメールは、確かその十分の一。

それでも、良かった。いつ、来るかを毎日、

期待してた。


でも。

もう、送られ終いの日々が続いてるし、

縁を切るメールが最後。


友達達は、yに、もう、そんなに苦しいのなら、

関わるのは辞めなよと、助言してくれてる。


確かにそうだ。

でも、yじゃなきゃ、イヤだ。


もう、誰にもこころも許さないし、

身体も許さないつもり。つか、本気で。


でも、どうかしたら、つい出会い系の

サイトに行ってしまい、ろくな目にも

遭いそうで怖い。


でも、夜歩き回るのは、ほとんど辞めた。

虚飾に満ちた、おぞましいばかりの

飲み屋に、ソープランドに、風俗色々、

吐き気がする。


未来は、最後の手段として、

本番無しのデりヘル系の

仕事に就いたが、電車で

往復1200円をはたいても、

客の指名が来なくては、

給料も貰えない。


何故、電車代を使ってまで、

それをやろうとしたのかと言うと、

本番アリじゃないと、雇ってもらえない、

地元の哀しきしょぼい風俗店は、女の子を

稼いでくる「物」としか見ては居ない。


男性のシンボルである、アレを

舐めたり、こすったり、そんなことを

やったこともあったらしいが、相当、

こころをやられたのか、3ヶ月ほどで辞めた。

私には、何一つグチすらも言わなかった。


かと、言ってどうして?とも、訊けなかったし、

訊こうとも思わなかった。


そして、自分の憧れている、パンクっぽい

格好が制服のSM嬢になり、完全に

やられてた。

狐のような、目をしていた。


しかし、需要と供給が上手く行かなくて、

解雇。


未来は、嘘で安心させようと思ったのか、

引きとめられたけど、もう、辞めたとか言ってた。


そのくせ、今度は、もう一度、勤めてくれとか、

言われてる割には、いつも祖母にお金を借りに来てた。


何に使ったんだか、1300万円もの、

大金。


それだけが謎である。


でも。

あたしは、未来のことが大好きだった。

大好きだよ。いつも、一緒に居てね。


そして、絶対約束するよ。


「後追い自殺」だけは、しないってことを。


聞えたかな?


それとも、あたしの行動パターンを知ってるから、

あえて言わなくても、分かってるって?


ははっ!そうなんだよ。あたし、怖いんだよ。

飛び降り自殺が一番いいと思ってたけど、

高所恐怖症のあたしには、出来ないし、

首吊りも、何もかも自殺に関しては、

出来ないものばかり。


ふ。


贈ります、あたしの最初で最後の曲と歌詞を。


(棒の先にぶら下げた、あみぐるみの犬を

手に持って)


♪ちょうちん代わりの犬ちゃん♪

♪ちょうちん代わりの犬ちゃん♪


これ、時々思い出して、二人で、

よく笑ってたよね?


何で、そのメロディーで、歌詞なのかが

自分のことなのに、ちっとも覚えてないよ。


ははっ!童謡?いや、本当は恐ろしいグリムの童話?


何でもいいけど、おかしかったよね。

子供って、何をどう感じて、表現するのか、

全くの予測外だもんね。


ふふ。

そんなあたしたちだったけど、

あんたと過ごした37年間は、

とてもとてもとても幸せだったよ。


だから、これだけは覚えててね。


じゃあ、これからお題目を

上げてくるね。


また、書くよ。


ユリより。