ある土曜日。


ケイくんが帰りの東京駅で、


「覚えるために、高速バス乗り場まで、

先に行ってみて」


と、彼は私のリュックに手をかけ、

付いてくるだけで、私は、大丸を目印にして、

何とか、辿りついた。


やはり、ひとの後ろをくっついて回るよりは、

ひとりで行くのが一番記憶に残るんだなと、

ひとつ勉強できたなあと。