あたしのオヤジの感性には、
もう嫌気がかなり差した。
女性がテレビに出ていると、
ブス、デブ、団子鼻のくせにとか、
自分をキレイだと勘違いしてるとか、
いちいち、うるさいのである。
感性が中学生辺りで、
終わってるんだろうが、
テレビを見てて、果てには、
「死ねっ!」
とか叫びだすのには、もう、
呆れて物も言えない。
今日の夕食は、あたしリクエストの
ぶたしゃぶにしてたのだが、
隙を見て、実家に帰った。
後追いはしない父だが、
またか・・・とひとりしゃぶしゃぶを
してるんだろう。
元彼に、
「何で夜回り先生に
魅かれるんだかとか、こんな
父親が居てくれたら」
と、思ってしまうのも
分かってクレヨンと、
呟くあたしの気持ち・・・。
本当に理解できてる?
ねえ?ケイくん・・・。
あなたの父親も詳しいことは
分かんないけど、
とほほなオヤジだったろうから、
一時的だけど魅かれる
運命だったらしい。
でも、続けることは出来なかった
ふたりだったのである。